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ある日の朝、僕は窓の外の雨粒を取ろうとして手を伸ばした。 小さな欠けらがポトポトと次から次へと僕の手に当たっては、こぼれていった。 落とさぬように両手をそろえて、みたものの幾らも手には残らなかった。
大きくなった僕はある雨の日に気が付いた、彼女も雨粒だったんだ。 僕の手に残った彼女は誕生日に貰った一冊の本と、忘れていった傘一本
投稿者 どあ : 2005年02月16日 13:10
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